以前、解剖生理学のワークショップに参加させていただいたとき、
講師ののみさん(野見山さん)がキーワードにしていた
「視点の変化」。
現在の視点をまずは忘れてどこまでもズームイン、ズームアウトをしてみると世界はかなり面白いことになっているかもしれないし、問題の原因が意外なところにあることを発見できるかもしれない。
その言葉を思い出させてくれたのが昨年末に音叉のワークショップで聞いた
God's Cricket Chorusだった。
これ、静かに聞こえてくるのがコオロギの鳴き声なんだけど、
それに重ねて女性の歌声のようなものが流れてくる。
この女声かボーイソプラノのように聞こえるのも、なんとコオロギの声だというのだ。
コオロギの一生を人の一生とほぼ同じ長さに揃えて、その鳴き声をスロー再生するとこの美しい声が聞こえてくるのだという。
CDの説明には確かに「シンセサイザーは使っていないよ、ぜんぶ自然の音なんだよ(超意訳)」と書いてある。
賛美歌のようなその歌声、もちろん歌詞はないんだけど、なにかを語りかけているようにも聞こえる。
ワークショップが終わって、自分で音叉のセッションをするようになってからもあの声が忘れられなくてまた聞いてみたい…と思っていたら、
音叉のティーチャーがアメリカの販売元を教えてくれた。
ちょうど今、自主制作したエサレン研究所のポストカードしか売るものがないちんまりした自分のオンラインショップを少しずつ充実させていきたいなーと考えていたところだったので、早速取り寄せてみた。
昨日は音叉のセッションをうけに来てくれた友人のUちゃんと試聴会。
音楽関係のお仕事をしているUちゃんもびっくりしていていて、
きっとこの世界には、地球には、そして宇宙にもまだまだ隠されていることがいっぱいあるのだわ!
地球だって外側から耳をすませてみたらきっと何かメッセージを発しているよねぇ、なんて
セッションを忘れてふたりで語り合ってしまった。
偶然に作り上げられたただの美しいハーモニーなのか、それともこれをもっと注意して聞くとなにかメッセージが出てくるのか。
これはたまたまコオロギだったけど他の生物でも(実は地球でも)視点をかえて聞いてみるとなにかメッセージを発しているのだろうか。
寝る前にもそんなことを考えているとわくわくしてくる。
オンラインショップはまだ始まったばかりだけど自分で本当に気に入っているものだけを少しずつ並べてみようと思う。
そこにコオロギ君たちが並んでくれたことに感謝。
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